
リゾコム編集部
別荘の購入は、多くの人にとって大きな決断になります。理想を思い描いて購入したものの、「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも少なくありません。 本記事では、実際に多い別荘購入後の後悔のパターンを5例取り上げ、その原因と対策を解説します。

別荘の購入は、多くの人にとって人生でも限られた大きな決断の1つでしょう。「休暇ごとに自然に囲まれた環境で家族とゆっくり」「老後のセカンドライフを夢見て」など、理想のリゾートライフを思い描いて購入したものの、「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースは少なくありません。
本記事では、実際に多い別荘購入の後悔パターンを5例取り上げ、その原因と対策を解説します。先人の失敗から学び、後悔のない別荘選びに役立ててください。

別荘購入で最も多い後悔がこれです。物件価格自体は安かったものの、購入後に発生する維持費の総額を把握しておらず、家計を圧迫してしまうケースです。
物件価格以外にも、購入時には以下のような初期費用が発生します。
表1. 別荘購入時にかかる主な初期費用
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
仲介手数料 | 不動産会社に支払う手数料。物件価格に応じた上限料率が法定されている |
不動産取得税 | 土地・建物それぞれに課税される。原則は固定資産税評価額×4%(住宅用地の軽減措置あり) |
登録免許税 | 所有権の移転登記(中古)・保存登記(新築)に課される税金。原則は固定資産税評価額×税率(移転登記2.0%/保存登記0.4%) |
印紙税 | 売買契約書に貼付する収入印紙代。契約金額に応じて数万円 |
消費税 | 建物購入には課税(土地は非課税) |
別荘は買った後も、以下の費用が継続的に発生します。
表2. 別荘の所有で毎年発生する主な維持費
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
固定資産税 | 毎年1月1日時点の所有者に課される地方税(固定資産税評価額×1.4%(標準税率)) |
都市計画税 | 別荘が都市計画区域内にある場合に課税(固定資産税評価額×0.3%(制限税率)) |
住民税(均等割) | 別荘所在地の地方自治体から一律の金額の「均等割」のみ課税される |
管理費・委託費 | 管理別荘地の管理費や、巡回・清掃の委託費用 |
水道光熱費 | 不在時でも基本料金が発生。寒冷地では都市部より高額になることも |
火災保険料 | 建物の構造やエリアによって金額は変動 |
修繕費 | 外壁塗装、屋根補修、設備交換など |
温泉使用料 | 温泉付き物件の場合、月々の温泉使用料や温泉権利の更新料が発生 |
交通費 | 自宅と別荘の往復にかかる高速代・ガソリン代・新幹線代など |
※標準税率は原則1.4%であり、市区町村によって変わる場合があります。
これらを合計すると、エリアや物件の条件によって差はあるものの、年間で100万円近くになることもあります。マイホームとは異なり別荘は固定資産税の住宅用地の軽減措置が原則として適用されないため、税負担が想像以上に大きくなりやすい点には特に注意が必要です。
ただし、毎月1泊2日以上の利用実績があり「セカンドハウス」として自治体に認定されれば、税制面での優遇措置が適用される場合があります。細かな条件は自治体ごとに異なるため、購入前に確認しておくとよいでしょう。
また、中古別荘は築20〜30年以上の物件も多く、見た目はきれいでも構造部分に問題を抱えていることがあります。購入後に屋根の雨漏り、基礎のひび割れ、給排水管の老朽化が発覚し、想定以上の修繕費が必要になるケースも珍しくありません。
掃除、草むしり、配管の点検といった日常的な維持管理の手間も無視できません。はじめは自力で対処するつもりでも、年を重ねるにつれ管理の負担が大きくなり、外部の管理業者に委託せざるを得なくなる場合もあります。

別荘特有の事例として、温泉付き物件の場合は温泉権利の内容に注意が必要です。温泉権利の詳細、更新時期、更新料は事前に必ず確認してください。温泉の供給元が経営不振で湯量が減少し、十分な温泉を利用できなくなった事例もあります。
購入前に、ランニングコストの内訳と相場を一つひとつ確認し、ゆとりのある資金計画を立てることが後悔を防ぐ最善の対策です。

購入当初は「少し遠くても大丈夫」と考えていたものの、年を重ねて移動が億劫になったり、子供の成長や仕事の都合で自然と足が遠のき、年に数回しか利用しなくなったという事例です。
二拠点利用を想定するなら、片道2時間以内が現実的なラインです。渋滞や天候悪化時のアクセスも考慮して、実際に現地にアクセスすることを数回経験するのがいいでしょう。ご家族と相談して、アクセスを加味してもずっと訪れたいと思える別荘であるかどうかは重要な判断基準の1つでしょう。長期的な視点で決断することをおすすめします。

リゾート地は季節によって表情が一変します。夏の軽井沢は最高に快適でも、冬は氷点下の世界。箱根や那須も、冬季は積雪で道路状況が厳しくなります。
寒冷地の別荘では、冬季の利用・管理に夏とは全く異なる手間とコストが発生します。例えば不在時の水道管の凍結防止対策、滞在前後の水出し・水抜き作業、積雪地域での除雪対応、長期間使用しなかった設備の不具合など、夏の内見だけでは想像しにくい課題が数多くあります。建物の断熱性能が不十分だと暖房効率も大きく下がり、光熱費が想定以上に膨らむこともあります。
最低でも夏と冬の2シーズンは現地を訪れ、気候・道路状況・周辺施設の営業状況を確認してから購入判断をすべきです。あわせて、冬季の管理体制(水抜きや除雪の対応の有無とその費用)や建物の断熱性能についても購入前に確認しておきましょう。

別荘を手放したくなったものの、買い手が見つからず何年も塩漬けになるケースです。特に、アクセスの悪い山間部の物件や、管理組合の財務状況に問題のあるリゾートマンションは流動性が極めて低くなります。
近年では、こうした売却困難な別荘やリゾートマンションは「負動産」と呼ばれ、社会的な問題にもなっています。利用していなくても固定資産税や管理費の支払い義務は続くため、所有しているだけで年間数十万円のコストが発生し続けます。「タダ同然でもいいからとにかく手放したい」という声が増えている状況は、別荘購入のリスクを端的に物語っています。また管理費の支払い義務は、相続人に引き継がれます。つまり、自分が手放せなければ、将来の家族にまで負担が及ぶ可能性があるのです。
こうした事態を防ぐためには、購入時から「出口戦略」を意識しておくことが重要です。将来の売却リスクを軽減するために、以下のポイントを押さえておきましょう。
需要が安定しているエリアを選ぶ。 ブランド力のある人気別荘地の好立地物件は、景気の波に左右されにくく買い手が見つかりやすい傾向があります。逆に、知名度の低いエリアや開発が中途半端に終わった分譲地は、需要そのものが乏しく売却が長期化しがちです。
物件の状態と管理体制を重視する。 管理が行き届いた別荘地で、築年数が浅く状態の良い物件ほど流動性が高くなります。中古で購入する場合でも、購入後のメンテナンスを怠らず、塗装記録や修繕履歴を残しておくことが将来の資産価値を守る最善の習慣です。築20年でも状態が悪い物件もあれば、築60年でも良好な状態を保っている物件もあります。
交通アクセスの良さは最大の保険。 都心から片道2時間以内、新幹線や高速ICからのアクセスが良い物件は、二拠点生活の需要とも合致するため売却時に有利です。「自分が通うのにも便利、将来売る時にも買い手が見つかりやすい」という一石二鳥の視点で立地を選びましょう。

「人里離れた静かな場所」に憧れて購入したものの、最寄りのスーパーまで車で1時間、コンビニすらない環境に、滞在のたびにストレスを感じるようになったという事例です。買い出しで半日ほどかかるとなると、滞在の限られた時間が移動に消えていきます。
利便性の問題は買い物だけにとどまりません。最も深刻なのは医療機関へのアクセスです。別荘地の多くは山間部や郊外に位置しており、最寄りの病院までの距離が遠いエリアも少なくありません。特にお子さんや高齢のご家族と一緒に過ごす場合、怪我や急な体調不良の際にすぐに受診できる環境かどうかは、安全面で非常に重要なポイントです。
購入前に、最寄りのスーパー・コンビニ・ガソリンスタンド・病院(救急対応の有無も含む)までの距離と所要時間を実際に確認しておきましょう。山道や冬季の道路状況も考慮することが大切です。「非日常の静けさ」と「最低限の生活利便性」のバランスが取れた立地を選ぶことが、長く愛すことのできる別荘の条件の1つです。

別荘購入の失敗の多くは、事前のリサーチ不足と「買いたい気持ち」が先走ることで起こります。維持費の試算、複数シーズンの現地訪問、インスペクションの実施、管理規約の確認、そして出口戦略まで含めた総合的な検討が、後悔しない別荘購入への近道です。
リゾート暮らし.comでは、物件情報だけでなく、維持費や管理体制、エリアの特性まで含めた丁寧なご案内を心がけています。別荘選びに不安がある方は、まずはお気軽にLINEやお問い合わせフォームからご相談ください。あなたの別荘購入を全力でサポートいたします。
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