
日本のおすすめ別荘地域完全ガイド~軽井沢編~
軽井沢エリアガイド:4つのエリアの特徴と別荘建築の注意点
はじめに

1886(明治19)年、「軽井沢の父」と今では言われるカナダ人宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーが夏の軽井沢を訪れ、この地に別荘を建てたことから「避暑地・軽井沢」の歴史が始まります。
アレキサンダー・クロフト・ショーは冷涼な自然に触れて祖国の風景を思い出し、この地を「屋根のない病院」と称するほどに感動したそうです。標高約1,000メートルに位置する高原リゾートは、夏でも涼しく、豊かな自然と洗練された街並みが魅力です。今回は、軽井沢の4つの主要エリアについて、それぞれの特徴や観光スポットに付随して別荘を建築する際の注意点をご紹介します。
旧軽井沢エリア:歴史と文化が息づく高級リゾート地
旧軽井沢は、軽井沢を代表する最も歴史のあるエリアです。明治時代に外国人宣教師たちによって開発が始まり、現在でも当時の面影を残す建築物が点在しているのが特徴的です。
特徴
- 高級別荘地としての品格と歴史的な街並み
- 外国人観光客も多く、国際的な雰囲気
- 夏季は観光客で賑わう人気エリア
- 地価が軽井沢で最も高値
おすすめスポット

- おしゃれなショップやレストランが立ち並ぶメインストリート
- 老舗の喫茶店や軽井沢ならではの雑貨店も多数

- 1935年建築の歴史的な建造物
- 静寂な空間で心が落ち着く人気スポット

- 自然に囲まれた空間にレストランやショップが点在
- 川のせせらぎを聞きながらショッピングを楽しめる
旧軽井沢での別荘建築の際の注意点
「旧軽井沢銀座商店街」に近く、魅力的なお店が多い点も人気の理由ですが、一方で湿気の多い一帯で、霧に包まれることも珍しくありません。地価も軽井沢エリアで最も高額であるが、道路の幅員が狭い場所も多いです。いわゆる厳かな別荘を建てたいという方にはオススメですが、中々土地情報が出ないことも…
中軽井沢エリア:利便性抜群の生活拠点
中軽井沢は、JR軽井沢駅を中心に発展した、最も利便性の高いエリアです。観光客向けの施設と地域住民向けの施設がバランスよく共存しています。
特徴
- 交通アクセスが最も便利
- 生活インフラが充実
- 新しい開発が進む近代的なエリア
- 永住にも適した環境
おすすめスポット
1.軽井沢プリンスショッピングプラザ

- 約240店舗が集まる大型商業施設
- アウトレットも併設され、買い物天国

- 緑豊かな庭園内にあるショッピング・レストラン施設
- 建築デザインも見どころ
3.軽井沢千住博美術館

- 現代アートを楽しめる文化施設
- 季節の企画展も充実
中軽井沢での別荘建築の際の注意点
緑豊かな自然に温泉エリアが点在し、中軽井沢駅周辺は地域に密着した商業施設や病院、役場、学校などの利便施設が調和したエリアです。複合レジャー施設の「軽井沢タリアセン」やスーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどの大型商業施設が充実した、暮らしやすい環境となっています。軽井沢で定住をお考えの方に人気の高いエリアです。
南軽井沢エリア:静寂に包まれた高級別荘地
南軽井沢は、閑静な住宅地として知られ、プライバシーを重視する方に人気のエリアです。
特徴
- 観光客が少なく、静かな環境
- 野鳥の森などの豊かな自然
- 高級別荘が点在する閑静な住宅地
- 比較的温暖な気候
おすすめスポット
1.野鳥の森

- 約60種類の野鳥が観察できる自然公園
- 散策路が整備され、森林浴にも最適
2.南軽井沢ゴルフ場

- 豊かな自然に囲まれた18ホール
- 初心者から上級者まで楽しめる

- 神秘的な雰囲気の池
- 四季折々の美しい景色を楽しめる
南軽井沢での別荘建築の際の注意点
明るくて平坦な土地が多く造成費用も少なめで検討できる南軽井沢エリア。また、他のエリアに比べて樹々が少なく開放的な印象のある場所が多いです。美術館や文学館などの文化施設が点在する一方、ゴルフ、乗馬、サイクリングなどのアウトドアスポーツを楽しむことも可能です。国道からのアクセスも良好な立地となっています。また、隣接する南ヶ丘・南原は旧軽井沢に次ぐ別荘地として高い人気を誇ります。
北軽井沢エリア:大自然を満喫できる穴場スポット
北軽井沢は、浅間山の麓に位置する自然豊かなエリアです。開発が比較的少なく、本来の軽井沢の姿を残しています。
特徴
- 最も自然が豊かなエリア
- 地価が比較的リーズナブル
- 夏は特に涼しい気候
- アウトドア活動に最適
おすすめスポット

- 広大な草原と浅間山の絶景
- 乗馬体験も可能

- 浅間山の噴火でできた溶岩群
- ダイナミックな地形を間近で観察

- 北欧の世界観を楽しめるテーマパーク
- 自然との調和を意識した施設
4.白糸の滝

- 細い水流が白糸のように見える美しい滝
- 標高約1,000mに位置。四季折々の自然に恵まれた周辺の遊歩道から気軽にアクセス
北軽井沢での別荘建築の際の注意点
標高が約1,100mと軽井沢エリアの中でも比較的高く、夏は涼しい反面、冬季は厳しい寒さと積雪への対策が必須となります。他のエリアと比べて地価が比較的手頃で広い土地を確保しやすい特徴があります。
浅間山の裾野に位置し、雄大な自然に囲まれた静かな環境が魅力です。一方で、商業施設や医療機関までの距離が他エリアと比べて遠く、日用品の買い物や緊急時の対応には車での移動が必要となります。
土地の起伏が多いエリアもあり、造成費用が予想以上にかかる可能性があります。避暑地としての性格が強く、別荘地としては比較的新しいエリアのため、インフラ整備が他のエリアと比べてやや劣る場合があります。特に冬季の道路状況や除雪体制については事前に確認が必要です。
野生動物との共生も考慮すべき点で、敷地の囲いや庭園設計には適切な対策が求められます。プライバシーを重視し、自然の中でゆったりとした時間を過ごしたい方に向いているエリアといえます。
まとめ

別荘購入や観光の際は、これらの特徴を考慮して、自分のライフスタイルに合ったエリアを選ぶことをおすすめします。また、シーズンによって観光客の数や天候が大きく変わるため、訪問時期についても慎重に検討することが大切です。
軽井沢は、避暑地としての魅力だけでなく、年間を通じて様々な表情を見せてくれる魅力的な地域です。ぜひ、各エリアの特徴を活かしながら、理想の別荘ライフや観光プランを見つけてください。