
【前編】沖縄北部の観光地図が変わる? ジャングリア開発が示す!観光と不動産への影響
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沖縄北部開発「ジャングリア」が地域にもたらす影響
はじめに
沖縄観光の中心は、これまで那覇市から恩納村に至るエリアが主流でした。しかし、日経トレンディ 2024年12月号の2025年ヒット予測ベスト30にもランクインしたジャパンエンターテイメントによる沖縄北部でのテーマパーク「ジャングリア」開発は、沖縄の観光地図を大きく塗り替える可能性を秘めています。
この記事では沖縄を大きく分けた北部と南部の特徴を踏まえた上で、ジャングリアがどのような影響を観光や不動産にもたらす可能性があるのかを考察していきます。
1. 地理的要因から見るこれまでの沖縄「南北」の観光事情
そもそも沖縄の観光事情として南部がアクセスという観点から圧倒的に優れています。那覇空港に近接し、公共交通機関が充実しているためです(レンタカー拠点が南部に集中)。
南部の特徴
- 宿泊施設・商業施設の充実
- 首里城や国際通り、各種テーマパークの集中
- 外資系高級ホテルの恩納村付近への集中
北部の特徴

一方沖縄県北部(今回の記事では恩納村以北とする)は以下のような特徴があります:
- 世界自然遺産の「やんばる国立公園」をはじめとする原生林の保存状態が良好
- 美ら海水族館や古宇利島、辺戸岬等の自然を体感できる貴重な観光資源
- 那覇空港から距離がある(車で約2時間)
- 公共交通機関の利便性が低い
しかし、上記のイメージそのものが覆るかもしれません。それこそが、「ジャングリア」の開発です。
2. 「ジャングリア」がもたらす沖縄北部の観光事情にもたらす新たな可能性

「ジャングリア」の概要:
- 沖縄本島北部の今帰仁(なきじん)村と名護市にまたがる開発
- 敷地面積60ha規模(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)よりも一回り大きい)
- 総事業費約700億円規模
- 日経トレンディ2024年12月号の2025年ヒット予測ベスト30にランクイン
期待される効果
1.観光への影響
- 美ら海水族館(観光客の半数が訪れる)との相乗効果
- 北部での観光客の長期滞在増加
- 周遊や宿泊需要の増加
2.経済効果 現在の所得状況(令和3年度):
- 那覇市:259万6,000円
- 名護市:218万2,000円
- 今帰仁村:172万8,000円
3.雇用効果
- オープニングスタッフの募集開始
- 様々な職種での雇用創出
- 開発→採用→定住の流れの創出
予想される影響
- 沖縄県北部の滞在期間の増加
- 沖縄県北部に定住する方たちの増加
- 沖縄県北部全体の所得の増加
これらの影響を考えれば、不動産に与える影響も少なからず出てくると考えるのは自然ではないでしょうか。ここから繋がる沖縄県の不動産への影響は【後編】で詳しくお話できればと思います。
出典
- 日経トレンディ 2024年12月号
- ジャパンエンターテイメント株式会社 プレスリリース
- 沖縄県観光統計
- やんばる国立公園公式情報
- 楽待不動産新聞
- 令和3年度沖縄県市町村民経済計算(沖縄県市町村民所得)(令和6年4月24日公表)
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